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蜜蝋の脳内のカオスが生み出してしまった、家鴨の空丸高新旧4番に関する妄想の産物の暫定的な置き場となっております。 ホモ、ヤオイ要素が土台となっております。嫌悪感を抱く方や苦手な方は閲覧をご遠慮ください。 また、著作権者様、出版社様とは一切関係がございません。 無断転載などはご遠慮ください。
2024/11/13 [15:40:26] (Wed)
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2009/04/05 [22:05:26] (Sun)
チバトキ
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「あ、常磐さん。お兄ちゃんならさっき帰ったところですよ。今シャワー浴びてるんで上がって待っててください。」
「ありがとう。じゃあ、お邪魔するネ。」

部活終わりにチバさんの家に寄ったら、妹さんが出迎えてくれた。
今日、1年生の入部があった。生意気なやつから、所謂スポ根タイプなやつ、いろんなやつが入部した。
自分がチームを引っ張っていくことに異存はナイ。俺がチバさんの悲願を達成するつもりだ。
ただ改めて、丸高バスケ部にチバさんがいないことを実感してしまっただけ。

逡巡していると、チバさんがシャワーから出てきた。
俺を見て、目を丸くしている。

「お邪魔してマス。」
「・・・どうしたんだ?」
「いえ、チバさんがお仕事に馴染めてるカナと思いましてネ」
「おめえは俺のなんなんだよ・・・」

恋人デス、なーんちゃって。今はそんなこといいませんがネ。

チバさんは俺の顔をじっと見ると妹さんに「ちょっと出掛ける」と声をかけ、俺の腕をひいて立ち上がらせた。
「行くぞ」と声を掛けられ、着いて歩く。
どこ行くんだろう?

見慣れた道を歩いて、着いたのは公園だった。

「なんかあったか?」

・・・意外と鋭いんだよナァ、ゴリラみたいなのに。

「なんでもないですヨ。」
「なんでもねぇって顔してねぇぞ。」

「理由なきゃダメですか?」
「俺はただチバさんに会いたかった。」
「ただ恋人に会うコトに理由が要るんですか?」

言い切る前にチバさんに抱き締められた。

「・・・ホントは、新入生が入ってきて、改めてチバさんはもういないって思ったら、寂しくなったんですヨ。」
「ハァ・・・」

聞こえるか聞こえないか。それくらいの音量で吐いた弱音はしっかり聞き取られたらしい。
呆れられたカナ。

「確かに俺ぁ、もう卒業しちまったし、丸高にはもういねぇよ。でもよ、俺がいなくなったわけじゃねぇ。」
「本当の俺はここにいるんだから、おまえは俺の残像を見ながらじゃなくて、おまえ自身で4番背負えよ。」
「それから・・・、理由なんてなくても、会いにこいよ。」

あ、最後ちょっと照れた。
チバさんの胸から顔を上げてこう言った。
「・・・毎日来ますヨ。」
「真面目に部活やれよ。」

寂しくないって言ったら嘘になる。ただこうしてチバさんとの気持ちの距離を確認できただけで、また頑張れる気がするんだ。

呆れているチバさんにありがとうの気持ちを籠めてキスひとつ。
明日からも頑張ろう。

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またリリカルなホモ・・・。
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