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蜜蝋の脳内のカオスが生み出してしまった、家鴨の空丸高新旧4番に関する妄想の産物の暫定的な置き場となっております。 ホモ、ヤオイ要素が土台となっております。嫌悪感を抱く方や苦手な方は閲覧をご遠慮ください。 また、著作権者様、出版社様とは一切関係がございません。 無断転載などはご遠慮ください。
2024/11/15 [02:32:21] (Fri)
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2009/05/28 [11:59:10] (Thu)
北住とクズ高の試合をみたら、バスケがしたくなって、学校に行った。
誰もいないと思っていたコートには、ゴリラみたいな人がいた。
朝、映画に行こうと電話をかけてきたのに、何でこんなとこにいるんだろう。そう思って尋ねたところ、部員全員に断られたと言っていた。見たいと言っていた映画のは、今流行りのラヴコメだ。そりゃあ断られるヨ。

すたじおとやらに行くと言っていたトキワが、体育館にきた。
話を聞いたところ、いつになく燃えてやがる。
力付くで入部させたコイツは、自分で思っているよりも、不器用で熱い男だ。
バンドとバスケ、両方をバランス良くできる程、器用な人間じゃねえ。
俺のしつこい勧誘によって入部したこいつが、バスケに夢中になってるのを見ると、自分の選択が間違ってなかったと思えるんだ。

軽くハンドリングをしてたら、横から視線を感じた。チバさんだ。
まぁ、オレとチバさんしかいないんだけどネ。
俺がバスケに積極的になると、この人はびっくりするくらい嬉しそうな顔をする。
かと言って、それが理由でバスケしてるわけじゃないけどネ!

「なぁトキワ一個だけ聞いていいか?」
「なんですか?」
「………………。俺もバンドやったら彼女できるかな?」
「冗談やめてくださいヨ」

バスケ、楽しいか?そう聞こうと思ってやめた。
バスケに夢中になっているコイツが、俺はどーにも気になるらしい。
こいつは男だってわかってんのにな。

聞きたい内容はそんなことじゃないだろうナ。
押し付けがましいこと聞けなかったってところデショ。
顔や態度に似合わず意外に繊細で、そんな部分を隠してオレ達を引っ張ってくれるチバさん。
彼に抱いてる気持ちが、チームメイトに対するそれじゃ括れないもののになりつつあることに気付いたのはつい最近だ。

タップをしているチバさんに声をかけた。

「ネ、チバさん」
「あ?」
「練習キリのいいところであがって映画行きましょうヨ」
恋愛映画は好きじゃないケド、マァ、たまにはいいデショ!

====
6巻のあのヒトコマからでした。
まだお互いの気持ちを確かめ合う前です。
更新宣言から1ヶ月経っていることについては…、言い訳のしようがありませんっ…。ごめんなさいっ´`
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2009/04/05 [22:05:26] (Sun)
チバトキ
====

「あ、常磐さん。お兄ちゃんならさっき帰ったところですよ。今シャワー浴びてるんで上がって待っててください。」
「ありがとう。じゃあ、お邪魔するネ。」

部活終わりにチバさんの家に寄ったら、妹さんが出迎えてくれた。
今日、1年生の入部があった。生意気なやつから、所謂スポ根タイプなやつ、いろんなやつが入部した。
自分がチームを引っ張っていくことに異存はナイ。俺がチバさんの悲願を達成するつもりだ。
ただ改めて、丸高バスケ部にチバさんがいないことを実感してしまっただけ。

逡巡していると、チバさんがシャワーから出てきた。
俺を見て、目を丸くしている。

「お邪魔してマス。」
「・・・どうしたんだ?」
「いえ、チバさんがお仕事に馴染めてるカナと思いましてネ」
「おめえは俺のなんなんだよ・・・」

恋人デス、なーんちゃって。今はそんなこといいませんがネ。

チバさんは俺の顔をじっと見ると妹さんに「ちょっと出掛ける」と声をかけ、俺の腕をひいて立ち上がらせた。
「行くぞ」と声を掛けられ、着いて歩く。
どこ行くんだろう?

見慣れた道を歩いて、着いたのは公園だった。

「なんかあったか?」

・・・意外と鋭いんだよナァ、ゴリラみたいなのに。

「なんでもないですヨ。」
「なんでもねぇって顔してねぇぞ。」

「理由なきゃダメですか?」
「俺はただチバさんに会いたかった。」
「ただ恋人に会うコトに理由が要るんですか?」

言い切る前にチバさんに抱き締められた。

「・・・ホントは、新入生が入ってきて、改めてチバさんはもういないって思ったら、寂しくなったんですヨ。」
「ハァ・・・」

聞こえるか聞こえないか。それくらいの音量で吐いた弱音はしっかり聞き取られたらしい。
呆れられたカナ。

「確かに俺ぁ、もう卒業しちまったし、丸高にはもういねぇよ。でもよ、俺がいなくなったわけじゃねぇ。」
「本当の俺はここにいるんだから、おまえは俺の残像を見ながらじゃなくて、おまえ自身で4番背負えよ。」
「それから・・・、理由なんてなくても、会いにこいよ。」

あ、最後ちょっと照れた。
チバさんの胸から顔を上げてこう言った。
「・・・毎日来ますヨ。」
「真面目に部活やれよ。」

寂しくないって言ったら嘘になる。ただこうしてチバさんとの気持ちの距離を確認できただけで、また頑張れる気がするんだ。

呆れているチバさんにありがとうの気持ちを籠めてキスひとつ。
明日からも頑張ろう。

====
またリリカルなホモ・・・。
2009/04/02 [00:18:32] (Thu)
チバトキ
R-18くらい。軽く性描写あり。
====

敗退したその夜、部のみんなで焼き肉に行った。
お代は監督持ちなこともあって、育ち盛りの高校生はすごい勢いで食べる。
あ、店員さんヒいちゃってるヨ。
然程、肉に執着心のない俺はマイペースに箸を進めながら、すごい勢いで肉に食らい付いているチバさんを見た。・・・すごいナ。

今日であの人は引退する。
高校ではバスケを続けるつもりはなかった俺をコートに立たせたのはチバさんだった。
チバさんの引退と同時に俺も退部しようかなんて考えていたこともある。
それくらい、俺にとってチバさんは大きい存在だ。
今はあの人が残したものを受け継ぐって気持ちのが強いんだけどネ。
引退が俺達の関係の終焉を意味するわけでもない。
頭では全部わかってるのに、どうしようもない喪失感が離れないんだ。

「焼肉は性欲をあらわすってよく言うよな」
無言で肉を食らう中、急に沢がそんなことを言った。
みんな爆笑している。
そんな中、俺はチバさんをチラッと見た。
今日は一緒に居たいナ、女々しくもそんなことを思った。

帰り道、チバさんに声を掛けようとしたら、めずらしくチバさんから声を掛けられた。いつもは俺からだからネ。
そんなわけで2人並んで、夏の低い夜空の下、他愛もない話をしながら、俺の家に向かった。

家に帰ってからは、もう矢継ぎ早に、脱がせ合って求め合った。
どうしようもない気持ちなのは俺だけじゃなかった。
寧ろ引退するチバさんこそ、 やりきれない気持ちでいっぱいのはずだ。

「おい、トキワァ」
「・・・おまえ、バスケやめんじゃねぇぞ。」

チバさんは中にはいると一旦止まってこんなことを言った。
やめちゃうのはチバさんの方なのに、なんでそんなことを言うんだ。あ、なんか泣きそう。

「俺ァ、力付くでおまえを入部させたけどよ、おまえと2年間一緒にやれて本当によかったよ。」

もうダメだ。
堪えきれなかった涙がこぼれた。

「だから、おまえはバスケ続けろよ。・・・俺の分も。」

なんだか、かっこいいチバさんに悔しくなったから、力を入れて締め付けてみた。

「・・・っ!おまえ・・・!」
「あ、おっきくなりましたヨ。」
まだ目に水の膜が貼ってるけど、悪戯に笑ってみせたら、チバさんは、一瞬神妙な顔をして、唇で目尻の水分を吸ってくれた。
優しいんですヨ。顔に似合わず。

「・・・やめませんヨ。来年こそインターハイ行きますから、その時は仕事休んでも応援来てくださいネ!」
俺は、チバさんが欲しているであろう言葉を掛けながら、抱っこをせがんで、俺から腰を動かして上り詰めた。

さっき感じたどうしようもない喪失感は、チバさんの言葉と体温に、溶けて消えた。
チバさんのやりきれなさも俺の体温で消せたらイイナと思って、まだ繋がったままのチバさんをもう一度締め付けてさそった。

・・・焼肉と性欲は比例するなんて、嘘だネ。

====
イカ臭い裏を書きたいんですけども・・・、どうしてもこんな喘がないだろーとか途中で冷静になっちゃったりする。(苦笑)
こんなリリカルなわけねえよって話にもなりますが、そこは勘弁してください。
焼肉のクダリが全く要らない気がしてきた。さすがノープロット小説。
ゴメンナサイ。
2009/03/31 [17:54:14] (Tue)
チバトキ
====

俺は音楽が好きだ。
音楽好きの人はわかると思うんだけど、いくら情報化社会が発展しようと、やっぱりCDがほしいんだよネ。
袋を剥いて、ジャケットとこんにちはをして、音を聴くと、この音は俺のものだ!って思えて、満足することができる。ある種の所有欲みたいなものなのカナ。

ところで、昨日、俺とチバさんは喧嘩をした。喧嘩って言うよりはちょっとした意見の食い違いなんだけどネ。
気まずいままバイバイをしてしまい、今に至る。今日は学校も部活も休みだ。
もやもやした気分をどうにかしたくて、俺は黄色に赤文字のレコード屋さんにきた。
部活がハードで中々来れなかったから、欲しいCDが蓄まっていて、大量買いして帰路についた。
帰りの電車の中で袋を空けてしまいたい!と思ったけど、ここはぐっと堪えマス。みっともないからネ。
逸る気持ちをおさえつつ、ケータイを見た。CDに夢中で完全に放置してたから、メールが何通かたまっている。その中にチバさんからのメールが混じっている。
―――今どこだ?

あまりメールをしない人だから、こんな短文でも嬉しい。
俺はCDのご機嫌効果とめったに来ないチバさんからのメールに浮かれて、喧嘩のことなんてすっかり忘れて返信をした。

―――電車で家に帰るところですよ。

―――どっちのだ?

あ、返信が早い。
―――東横線です。

それから返信はない。
武蔵小杉の駅に着いて、改札を出るとチバさんがいた。

「・・・よぅ。」
「あれ?チバさんどうしたんですか?」

改札を出てすぐ声を掛けてくれたあたり、どうやら俺を待ってたみたいだ。
約束かなんかしてたカナ?
もしそうだったら、チバさんは電話を掛けてくるはずだ。それになんか気まずそうに下を向いてる。
「チバさ・・「悪かったな」」
「・・・へ?」
「昨日、言い過ぎたからよ。」
それだけ言うとチバさんは照れ臭そうに頭を掻く。

脳ミソをフル回転させて、ようやく昨日の喧嘩のことを言っているのだとわかった。
「全然気にしてないですヨ。こっちこそスミマセン。」
明日の部活で会えるのに、わざわざ会いに来てくれたのがただ嬉しくて、俺はこう返した。そもそも喧嘩の原因は何だったっけ?・・・ま、いっか。
「折角だし、家寄っていきませんか?」

ご機嫌な俺はチバさんを連れて家に戻り、仲直りに甘ったるいセックスをした。
次の朝、部活前に家に帰るというチバさんを見送ってから、昨日買ってきたCDの袋の存在に気が付いたのだった。

====
前半は、管理人の思っていることです。
つい先日3枚も買った癖に、輸入盤1000円とポイント2倍に釣られてまた買ってしまった帰り道に書きました。(笑)
みっともない管理人は、電車で袋をあけてしまいます・・・苦笑
トキワくんには渋谷店に行ってもらいました。あそこ行くと時間の感覚なくなります。
2009/03/30 [21:23:44] (Mon)
チバトキ
R15くらい。
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挿れた後、チバさんはしばらく動かずにいてくれる。こんな関係になってからもうかなり経つのに、それは変わらない。

このままひとつになっていたら、繋がっているところから溶けだして、ひとつになったりしないのカナ。

愛し合う行為の最中、そんなことを思った。
最近は無我夢中になることが多かったから、最中に考え事をするのは久しぶりだ。

腰を動かして快楽を求めるのもいいんだけど、それじゃ終わりが見えている。
瞬間的じゃない何かが欲しいんだ。
そんなことを思いながら目を瞑った。

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本当はこの後ガツガツさせるつもりだった。
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